過去旅*神戸から

またリアル旅できるといいな

*港町の歴史を歩く地図*旧居留地・南京町周辺②

海軍操練所跡の碑

1864年軍艦奉行・勝海舟によって現在の京橋付近に開設された海軍士官養成学校の跡。
日本海軍発祥の地ともされる。
操練所は1年足らずで閉鎖されたが、明治維新の立役者・坂本竜馬をはじめ幕末の志士たちがこの地で学んだ。


網屋吉兵衛顕彰碑


1855年、72歳にして現在の京橋付近に「船たで場」(船底についた貝殻などを除き、船体の修理を行う場所。現在のドッグ)を建設した網屋吉兵衛を讃えた碑。
この船たで場には後に海軍操練所が造られ、神戸が国際港に発展する契機となった。


チャータードビル


ロンドンを本拠とする世界第5位の銀行金融グループ・スタンダードチャータード銀行。
同社の前身であるチャータード銀行の神戸支店として1938年に建てられたビル。
大理石をふんだんに使った豪華な造りや、南西と南東にあるレトロな開店ドアが歴史を物語る。


宮城道雄生誕地


「春の海」の作曲家として有名な箏曲者・宮城道雄は、居留地58番の茶倉で誕生。
8歳の時に失明したことを機に箏曲の道へ進み、日本伝統文化の重鎮として世界的な評価を獲得した。
午前9時~午後5時までの30分おきに、代表曲「春の海」の調べがこの碑から流れる。


15番街


1880年頃建てられ、米国領事館として使用された記録が残る洋館。
震災により倒壊したが、1998年に部材の70%を利用して再建され、日本初の免責装置を備えた重要文化財となる。
現在は往時の面影をそのまま残し、カフェとして営業している。


三宮神社


一宮から七宮まである生田神社の裔社の1つ。
湍津姫命(タギツヒメノミコト)をまつる。
1868年、岡山(備前)藩士が、藩の隊列を横切った英・仏両国兵をめぐって外国兵と交戦状態となった「神戸事件」発生地の碑が境内に建つ。
幕末当時に使用された同型の大砲も境内に残されている。


商船三井ビル


関西で数々の近代建築を手掛けた渡辺節の設計により、旧大阪商船神戸支店として1922年に建てられた。
曲線と直線が織り成す優雅なフォルムと繊細な意匠は必見。
年代の感じさせる手動式エレベーターは、今も貨物用として活躍している。


撮影:2015年6月21日