過去旅*神戸から

またリアル旅できるといいな

*神戸市立森林植物園*②

天津の森 


「中国の詩人たち」(神戸具像彫刻大賞展’85 大賞受賞作品)


「この彫刻は向かって右から「李白」「杜甫」「白居易」の中国三大詩人像を配したもので、杜甫は努力家風に顔にすき間を開けることにより真面目に思慮深い感じをだし、苦労人ということで体格もよくし、李白は天才的なお坊ちゃん風にユーモラスに育ちのよさを出し、白居易は三人の中で人気は日本で一番なさそうだけれど存在感があるように、目立ちはしないがポイントをおさえて それぞれ三人の個性を表現した。
尚 これらの制作にあたって私が一番苦心したのは、顔の表情や手足の指の動きなどによる感情の表現を造らずにユーモラスな作品を仕上げることにあった。
したがって詩人たちが何をはなしているかは見る人の心で考えていただくことがねらいで、その日の自然環境で『今日は何を考えているのかなぁ』という鑑賞でいいと思う。
皆さんがこの作品に接して、落ちつきやゆとりやほのぼのとした感じを受けとめていただければ私の制作意図は果たされたと思う。 田中 毅」


天津の森


依留亭


「依留亭は、友好都市である天津市との友好交流事業の一環として、天津市から贈られたもので、天津市園林管理局の技術団によって建設されました。
また神戸市からは、天津市水上公園内に日本庭園「神戸園」の建設にあたって、同様の協力をしています。
この亭の高さは9.41m、屋根の一辺は3.67mあり、清代の古典的な宮殿造営方式による六角形の重檐(えん〔二重のひさし〕)が、先端の宝頂や仙人・竜・鳳・獅子を形取った棟の屋根飾りとともに、亭全体の輪郭を優美にかつ変化に富んだものにしています。
屋根は、鉛要りの釉薬(うわぐすり)を塗って光沢を出した店頭的な瑠璃瓦で葺(ふ)かれており、陽光のもとで黄金色に輝き、亭に豊かな色彩を与えています。
亭名の「依」には名残惜しく離れがたい、「留」には留って帰るのを忘れるの意味があり、「依留」で友情の厚いことをあらわしています。」


正面両側の柱には、日中友好の意を込めて、「神戸」「天津」の文字が それぞれの句の中に巧みに用いられているそうです。


「また梁の内側には、鑑真和上が渡日する様子を描いた「鑒真東渡」、三国志の有名な故事から「三顧茅盧」、中国の伝説から題をとった「八仙過海」や「哪吒開海」、水滸伝中の名場面「武松打虎」、西遊記として おなじみの「唐僧取経」の六幅の水彩画が描かれており、ほかにも、ボタン・バラ・セキレイ・シカ等の草木鳥獣の精密画や金箔によって彩られています。」


中の装飾も凄いです。
大きな蜂の巣もあるけど…


天津の森の向かいに、ブリスベーンの森


奥に 赤い屋根のおうち


リガの森


リガの彫刻家による「青年 インドゥリス・ランカ 1987.5.16]


展望台


眺望


下りてきて 香りの道へと進みます。


つづきます