過去旅*神戸から

またリアル旅できるといいな

*八宮神社*

<御祭神> 素戔嗚尊
      熊野杼樟日命
    
      厄除の神
      旧坂本村と旧宇治野村の氏神


<鎮座地> 神戸市中央区楠町3丁目4-13 (六宮神社と同じ)

八宮神社の御祭神は、天照大御神と素戔嗚尊とが剣玉を交換して誓約された際に生まれ給いし、五男神の一柱で、神功皇后 三韓征討の際に巡拝を賜った一社である。


当社は 橘通の旧県警庁舎の所に鎮座されていたのですが、明治42年に神戸市役所を当社鎮座地に新築されるにより、現在の橘3丁目 大倉南東の地に移転されました。


素戔嗚尊を御奉祀せられましたのは 後に紀伊国造となる紀朝臣。


旧矢田部郡坂本村鎮座として奉斎されている厄除守護神として名高い神です。


八宮神社の祭神は 遠江国周智郡の横須賀神社と同じである旨のことが、昭和11年発行の「兵庫県神社誌」に記されています。
現在 横須賀神社の名前は湖西市横須賀に見出されますが、祭神は大国主命となっています。
横須賀神社は式内社でありません。

今の楠町の辺りは、昔は坂本村と呼ばれており、六宮神社と八宮神社は坂本村の鎮守社として篤い崇敬を集めていました。
この辺りには坂本臣と呼ばれる一族が住んでいたそうです。
坂本臣(さかもとのおみ)は 平安初期の815(引仁6)に編纂された氏族名鑑である新撰姓氏禄の「第八巻摂津国皇別」の件に「紀朝臣(きのあそみ)と同じき祖。彦太忍信命(ひこふつおしのまことのみこと)の孫、武内宿禰命(たけしうちすくねのみこと)の後なり。」と記されているように大和朝廷の初期に景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代の天皇に仕えて活躍したとされる武内宿禰の子孫とされています。
武内宿禰ゆかりの応神天皇をともに祀ったのは この坂本臣と考えられています。

白蛇稲荷大社

※ 写真は 2009年8月6日のものです。