過去旅*神戸から

またリアル旅できるといいな

*港町の歴史を歩く地図*みなと元町・メリケンパーク・ハーバーランド①

乙仲通銘板


栄町通と国道2号線に挟まれた東西1キロの通りは、「乙仲通」の通称で長く親しまれており、08年にその銘板が完成した。
港に近く、「乙種海運仲立業」(現・海運貨物取扱業)の事務所が多く集まるエリアだったことが、その名の由来。


アメリカ領事館の銘板


1868年1月1日(慶応3年12月7日)の開港にあわせて、神戸には各国の領事館が相次いで設置された。
アメリカは、当時の神戸村の庄屋・生島四郎太夫の邸宅に領事館を開設。
この領事館前の波止場が「メリケン波止場」と呼ばれるようになった。


萬国波止場の碑


1868年に鯉川尻に造られた第3波止場は、アメリカ領事館の前にあったことから、「アメリカ領事館前波止場」が訛って「メリケン波止場」と呼ばれた。
各国の船が利用することから、後に「萬国波止場」と命名されたが、その後も通称が用いられることが多かった。


フィッシュダンス


鯉や舵など生命力にあふれた東洋的モチーフを多く用いることで知られる、世界的建築家フランク・ゲーリーが設計。
神戸港開港120年を記念して設置された。
鯉川筋の南端にあるため、海の近くながら淡水魚の「鯉」が選ばれたという説もある。


神戸港震災メモリアルパーク


1995年1月17日の阪神・淡路大震災で大きな被害を受けたメリケン波止場の一部を被災当時のままで保存。
神戸港の被災状況や今に至る復興のプロセスなどもあわせて展示されており、震災から得た教訓と港の大切さを伝えている。


神戸海援隊の彫刻


1864年~65年に存在した神戸海軍操練所。
軍艦奉行・勝海舟のもと坂本竜馬・陸奥宗光などが学んだ。
水平線を望み、土佐の方角を向いて立つのは、流政之氏が手がけた5体のオブジェ。
大志を抱きつつも、志半ばにして倒れた若者たちの刻み込まれている。


神戸港移民船乗船記念碑


日本人の海外移住の歴史に、大きな役割を果たしてきた神戸港。
1908年、ブラジルへ向かう最初の移住者781名と自由渡航者10名を乗せた「笠戸丸」が出港して以来、ここから渡航した人は40万人にのぼる。


メリケンシアター


1896年、日本で初めての映画(活動写真)が花隈にあった「神港倶楽部」で上映されたのを記念して設置されたオブジェ。
当時、活動写真と呼ばれたのは、スクリーンに映写するのではなく箱の中の画面を覗き込む「キネトスコープ」方式であったことによる。
この写真のみ 2010年3月撮影


撮影:2015年6月21日


※2010年5月1日発行のA3地図による散策ですので、現在発行されている冊子とは一部内容や散策ポイントが異なります。