過去旅*神戸から

またリアル旅できるといいな

*港町の歴史を歩く地図*みなと元町・メリケンパーク・ハーバーランド②

海岸ビルヂング


1911年に完成した海岸通最古のビル。
現在は、個性派雑貨店が軒を連ね、乙仲通ショッピングを楽しむ若者たちのメッカ的存在となっている。
東に建つ「海岸ビル」よりもこちらのほうが7年早い竣工。
両ビルとも河合浩蔵が設計を手がけた。


西国街道モニュメント


江戸時代の重要な幹線道路であった西国街道に沿って、当時の元町界隈には神戸、二ッ茶屋、走水(はしうど)の3村が広がっていた。
1874年に3村が合併し、「元町通」が誕生。
街道はハイカラな商店街となり、1953年には日本で最初と言われる鉄骨アーケードが完成した。


走水神社


現在の元町通5丁目と6丁目にあたる、旧・走水村(はしうどむら)の氏神を祀る。
祭神である天照大神・応神天皇は、五穀豊穣や健康長寿の神様として信仰を集めている。
1875年に、元町5丁目の天神社と八幡神社を合祀したことから菅原道真も祭神に加わった。


フットテクノビル


1921年に旧帝国生命保険神戸出張所として建てられてビル。
4年後の1925年にはその一角に日本放送協会関西支部神戸出張所(現・NHK神戸放送局)が置かれ、ラジオ放送の重要な発信拠点として役割を果たすこととなった。


ロドニー号


神戸開港の日である1868年1月1日(慶応3年12月7日)、旗艦のロドニー号をはじめとする英・米・仏国などの艦船計18隻が祝砲を打ち上げて開港を祝った。
1987年に開港120年を祝して元町商店街6丁目のアーケード完成記念に設置された。


明治維新開港当時関門跡


1867年、居留外国人保護のため、14の関門(せきもん)が幕府により設置された。
そのうちの一つ、当時の「西関門」と呼ばれた位置に碑が残されている。
開港間もないころの歴史を物語る数少ない史跡。


兵庫県里程元標


明治新政府は、1873年に道路の基点となるポイント。
里程元標(りていげんぴょう)の設置を各府県に命じた。
兵庫県の里程元標は、現在の元町商店街6丁目の西側、当時の相生橋西詰の南側に建てられた。


ファミリアホール(スヌーピー像)


神戸郵船ビルの設計者としても知られる、曽禰達蔵の手による近代建築。
1900年に旧三菱銀行神戸支店として誕生し、現在は250名収容のファミリアホールとなっている。
重厚な建物の前に置かれた愛らしいスヌーピー像は隠れた撮影ポイント。

※ファミリアホールは、2016年に解体され、タワーマンションが建設。(外壁の一部はそのまま残っています)
スヌーピー像は、新本社前に移転。(写真は移転前)


明治天皇御用邸趾の碑


1891年5月9日明治天皇の招きでロシア皇太子・ニコライが来日。
関西遊覧の際の拠点として、神戸の御用邸に滞在した。
大津行啓の際、警備の巡査に皇太子が襲われた「大津事件」は日本国中を震撼させたが、国を挙げて対策にあたり友好関係は保たれた。


撮影:2015年6月21日