過去旅*神戸から

またリアル旅できるといいな

*京*

一般向け スパコンセミナー 「未来へ続くスパコンの挑戦」 に参加しました。


神戸ポートアイランドには、世界最高水準の演算性能を有するスーパーコンピューター「京」(平成24年9月共用開始)が立地しており、最先端のシミュレーション技術を活用した学術研究や製品開発が進められています。


毎年 一般公開(事前申込・先着順)されているようです。


ポートライナー「京コンピューター前」(現:計算科学センター)駅下車、南すぐ
「理化学研究所 計算科学研究機構」内に スーパーコンピューター「京」があります。


入ってすぐ「京」の文字、ワクワクします。


「京」のラック
横80cmx縦95cmx高さ206cm 重さ1000kg(ケーブル除く)


上部にシステムボード
一台のラックにつき、システムボードは24枚
システムボード 1枚につき、CPU(中央演算処理装置)が4つ
電源が入っていても、入れたり抜いたりできるそうです。


電源ユニットは、1つのラックに9個
1個の電源ユニットが壊れても そのまま動けるそうです。


IOシステムボード
計算に必要なデータを受け取ったり、計算の結果をハードディスクの外へ送ったりするデータ通信のためにシステムボード


水冷配置
システムボードの中のCPUを冷やすための水を送るチューブ
水の温度や流れる力が いつも同じになっているかを調べていて、水が漏れたりしないかをチェックしている


ななめ実装
システムボードはラックに向かって ななめ13°の角度で入っています。
空気の通りがよくなってラック全体を冷やしやすくする工夫がされています。


サービスプロセッサボード
ラック全体を管理しているシステムボード
ラックの中のシステムボードに問題はないか、壊れていないか、いつもチェックしている。
ひとつのラックに2枚ついている。


システム用磁気ディスク
システムを起動するためのソフトウェアや、ラックの基礎となる部分を管理するためのソフトウェアが入っています。


このラックが864台あわさって「京」ができています。


建物の模型


1階には 「京」の後継機、研究部門の紹介パネルがあり、


上階に「京」があります。


上階に置いてある理由は、構造上 柱のあるフロアに設置することができないため、耐震構造の点から下階にできないとの事。


ラックの間は、メンテナンスなどのために通り抜けられるようになっています。


質疑応答の時間があり、皆さんの質問が凄過ぎて聞き入ってしまいました。


知らなかったのですが、「京」は課題申請すれば誰でも無償使用ができるとの事。
(年一回公募)
但し、平和利用のみ


隣接する「計算科学センタービル」内の分散コンピューター博物館も自由見学ができます。
ただ、「京」に長居してしまったため、見学終了になってしまいました。


館内に着いた時、 展示物の片付けをされている最中にもかかわらず 声を掛けてくださり、衛星から見える雲の動き図を見ながら 地理と気候の有り様をわかりやすく説明していただきました。
後で 他の職員の方から「先ほど お話をされていた方は凄く偉い方なんですよ」と聞いて驚きました。
みなさん 気さくな方ばかりで たくさんたくさん丁寧に説明してくださるんです。
ほんとうに素敵なところでした。


余談ですが、
「科学計算センタービル」のロビーにある この椅子、
座ると 自重に沿うように(←この表現があっているか不明ですが)沈んで体に合うように座れるんです。
yogiboっぽいというか


全てが凄い!


また 機会があれば参加したいですが、
富岳に替わったし、コロナの事もあるし、
その日は まだまだ先の事ですね。



次は、「麻酔博物館~ポートアイランドぶらり」です。