過去旅*神戸から

またリアル旅できるといいな

*御影*瀟洒な山の手の街②

『若宮八幡宮』


『若宮八幡宮は ちいさな神社。
昔は、本当に山の中の静寂とともにあったのでしょうが、今は住宅街の中の一角にひっそりとあります。
社殿は新しく、小さいながら堂々としていて凛とした雰囲気につつまれています。
もと来た道をまっすぐ東へ進むと右手足元に「山麓リボンの道」という標識があり、そこを左へ。
突き当たり左手に徳本寺、右手には白鶴美術館があります。』


駅名や建物名などは 当時のまま記載します。
『 』内 文章も当時のまま記載のため、今のものと異なります。


本殿


『徳本寺』


『このお寺をつくったのは、法然上人の再来とうわさされた名僧・徳本上人。
寛政10年(1798年)に住吉村の名士・吉田喜平次に頼まれて、と「徳本行者伝」に記されているそうです。
徳本上人は、ここで農民たちに極楽浄土のありがたさなどを説いたのです。』


寄り道をして 忠魂碑へ

大東亜戦争・志那事変の戦没者を慰霊しているそうです。
見晴らしの良い場所に建立されています。


急な坂道を下りて

本来のコースに戻ります。


山麓リボンの道の道標を通って、


『白鶴美術館』 


『白鶴酒造7代目・嘉納治兵衛によって昭和9年(1934)につくられた、お城のような建物で、日本と中国に古美術(国宝2点)を収蔵しています。
(開館は3月中旬~6月初旬、9月初旬~11月下旬)
ここを出て住吉川沿い 1本西(右)の坂道へ。
山から清流が流れる側溝のある道です。』


休館中で 門が閉まっていました。


白鶴美術館の近くにある 山麓リボンの道・道標。
国鉄・住吉駅の文字が…


*山本のみち* ⑥ - 過去旅*神戸から
↑ 山麓リボンの道を歩いた時にも書いています。


坂を下ると 山田公園。


その向かいに 柿の木地蔵


むかし、切り出した御影石や水車場からの米を積んだ牛舎が行き来していた頃、交通安全を祈って まつられたもので、そばに柿の木が繁っているところから「柿の木地蔵」の名で親しまれている。
現在の地蔵尊は、大正10年ごろに再建されたものであるが。台座は当時のもので「寛延六年丑正月廿二日」と刻まれている。    ー東灘区役所ー


『灘目の水車』


『山田区民会館の横、山から流れる水路に、江戸の昔を偲ばせる水車が2基廻っています。
かつて、六甲山麓の住吉川流域には たくさんの水車があり、灯油の油搾りや製粉、また酒水の精米などをして灘の酒造りを支えていたということです。
つくられた菜種油やお酒は「灘目の油、灘目の酒」として江戸の武家などに大変人気があったそうです。』


つづきます。


撮影:2010年2月27日